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2018年11月15日

子育て(子ども時代)とメンタルヘルスの関係

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2年以上前からアメブロでブログをしていましたが、なぜだか多くなってしまうのが
子育ての記事なのです。自分自身も親ということもあり、身近で切実な話題でもありますが、
実際子育てで悩んだり、ストレスを抱えたりしている人も少なくはないでしょう。
カウンセリングでも子育て相談が一定の割合を占めていますし、インターナショナル・
スクールのスクール・カウンセラーをしていることから、そこのお子さんの親御さんに
お会いすることもあります。

そうした仕事のせいもありますが、子育てのことをつい書いてしまうのは、メンタルヘルスの
専門家(心理学者、カウンセラー、心理療法家)として、子育てや子ども時代が生涯に渡って
メンタルヘルスに及ぼす影響が大である、ということを知っているからです。

乳児や小さい子は自分でできることが少なく、すべて親(や代わって世話をする人、兄弟、
祖父母、ベビーシッター、保育士など)に頼らなければなりません。極端な話としては以前
書いたネグレクトではありませんが、親が動いてくれないという場合すらあります。そこまで
でなくても、身体や生活の世話をする際に、親がどういう気持ちで動くか、どんな声がけを
するか(しないか)はその子の成長や発達に影響を及ぼします。

こうして形成された親子間の関係性やコミュニケーション、また子どもの自己イメージや
自己肯定感といったものは、いったん確立されると変わらないわけではありませんが、まず
ずっと続くと言ってもよいものです。(それを変えるために心理療法では時間をかけていく
とも言えるわけです。)

親以外との関係(友だち、先生、恋人や配偶者など)でも変わらないわけではないですが、
根本的な部分は難しいと言えます。今は高齢化社会であり、高齢者の多くは年を取ると退行
(子どもに返る)しますから、仮に成人期にはそれなり理性で抑えたりコントロールしていた
としても、育ちの問題は老年期に噴出することも考えられます。そうしたことは最近高齢者
施設で起きていることとも無関係でないと思われます。つまり、「悪い育ち」は個人にも
社会にもずっと負担になってしまうのです。

こうした子育て、幼児期の重要さというのがある一方で、今、子育てや家庭、女性を巡る
状況は大きく動いており、その中で状況いかんによっては犠牲になってしまうのは一番弱い
子ども(特に小さい子)なのです。

少子化であるとか、女性の活躍とかそれぞれの理屈はあり分かるのですが、現状では女性が
下手に社会に出て行くことによって育児が手薄になってしまう可能性は否めません。
そこで、父親の参画であったり待機児童問題に象徴されるような保育園・保育士の出番で
あったりするのですが、「母親」の役割の代わりを果たすのはなかなか大変なことでも
あります。代わりが効かない、とまでは言いませんが子どもにとって母親は「唯一無二」
の存在だからです。

その反面、もしある程度教育を受け能力のある女性が思うように社会で活躍できなかったら、
それもまた女性の中にフラストレーションを生み、育児や子育てといったことには
逆効果でしょう。「いいとこ取り」「すべて得る」はごく少数の恵まれた人以外不可能
なのかもしれませんが、やはり「ワーク・ライフ・バランス」的な思考や調整はとても必要
なのです。

父親やほかの家族や親戚、保育士などである程度代替が効くにしても、やはり妊娠期・
授乳期の女性の健康(メンタルヘルス含む)は、子どもの健康にも多大な影響を及ぼす
のです。だからと言って女性は自分を犠牲にしなければならないと言っているのではなく、
やはり女性が健康で幸せであるということが、巡り巡っていかにプラスの影響を及ぼすか、
ということでもあるのです。

また、雇用という意味ではシングルマザーの生活水準の低さであるとか、男女間の賃金格差
など、さまざまな課題が山積している状態です。これはすべて独立した問題であるというより、
お互い関連しあっているのだと思います。

ちょっと大風呂敷を広げた状態になってしまいましたが、こと子ども(特に小さい子ども)
が絡んだときには、スピードや効率、見た目や見栄などではなく、子どもの主観や時間感覚
が尊重されることが重要です。もし可能であるならば、ちょっとした時間や気持ちの余裕が
あるだけで違ってきます。日本文化が時間に正確というのはこういうときマイナスで、
保育園のお迎えに遅れるのでは、と秒単位であくせくするのは親子ともにストレスに
なります。小さい子どもが絡んでいるところでは、最低15分くらいの余裕はほしいものです。
旅行などではもっと余裕があった方がいいでしょう。

誰もが子どもであったこと、母親のいない人はいないこと(たとえ何があったとしても
「生みの親」はいたはずです)を考えると、社会の成員みんなが自分の「生」というものを
振り返ることができれば、子ども時代の大切さも分かり、子育てのただ中にいる人たちへの
理解も深まるのではないでしょうか。

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