2018年12月12日

クリスマスや年末年始のストレス

今年も残すところあと3週間弱となってきましたね。いつもこの時期、あまり年末だ
ということで焦らないようにしているのですが、日頃の行いなのかやはりどうしても
年内に・・・ということが出てきてしまい、結局バタバタしてしまいます。
オープンマインドにとっては、2018年はこのHPを開設した記念すべき年となりました。

さて、クリスマスは世界中のいろいろな場所で祝われているかと思うのですが、
人類の大した発明品だと思います。秋に入り、日がどんどん短くなっていってしまい、
原始的な時代の人間には生命の源である太陽が死んでしまうのでは・・・といった
恐怖があったようです。その季節に祭りを行い、光を灯そうというのですから、
これはもう本源的なところに訴えてしまいます。ハロウィーンも成立的にはある程度
共有するところがあるようですが・・・

しかしクリスマスや年末年始が誰にとってもポジティブなものであるとは限りません。
妙に明るく飾り立てられた街に違和感を感じる人、プレゼントがらみで苦い思い出の
ある人、そもそも家族や親戚が集まるとネガティブな思いの方が強い人・・・等々
いろいろでしょう。

たとえふだん離れて暮らしていたとしても、クリスマスや正月(や、アメリカでの
感謝祭など)には親や家族と顔を合わせたり、という人は多いものです。(逆に
会えないとか、帰ってこないとかで悩む方もいるかもしれませんが。)自分や
パートナーの実家を訪ねることで気が重い、ということもあるかもしれません。

親、家族、実家・・・といったものは自分の子ども時代につながるものです。
そこでリラックスできれば最高ですが、子ども時代というものはなかなか理想通り
には行かないものなので、「子ども時代につながる」ことでネガティブな感情が
沸き起こってしまう場合もあるでしょう。

このような、この時期に関わる家族などとのストレスがある場合どうするのか? 
やり過ごし方について考えてみました。

「一時のこと」と割り切る
→同居されている方はともかく、もし訪ねるのであれば決まった期間があるはずです。
数泊するという方から、元旦の数時間だけともにするという方もいるでしょう。
気が重く感じてもそれが永遠につづくわけではなく、また自分の本拠(自宅など)に
帰れるのであれば、出先にいる時間をなんとか「やりすごす」ことを考えましょう。

別時間(空間)を作る
→親と家族といっしょにいると煮詰まる、といった話を聞くことがあります。
これは家族の場合、いろいろ感情的なことが起きていながら他人と違ってそれを
うまく話すことができず、降り積もってこんがらがっているような状態だからでは
ないでしょうか。気がついたら別の部屋に行く、別のことをする、ちょっと外出する、
またはいっそのこと一人かまたは家族で外で過ごすような時間(散歩、街歩き、
ショッピング、レジャーなど)を作るのも空気を入れ換えたり、気分転換になったり
するでしょう。お正月だと初詣などは好適ですね。

ポジティブな面や部分に目を向ける
→とても圧倒的で、気が重いような体験でもその中には何かポジティブなことや
楽しめることが含まれているかもしれません。クリスマス・お正月などだとその
華やかな部分だったり、ごちそうや食べ物かもしれませんし、親戚の中でもこの
人は比較的好きなんだけど、という人もいるかもしれません。行き帰りの移動が
楽しい場合もあるかもしれません。もっとささいなことかもしれませんが、常に
「ネガティブの中にポジティブを探す」ことは意味のあることです。

行く前に悩んでしまう場合・・・
→特に不安のある人の場合、行く前からネガティブなことばかり考えて気が重く
なりがちです。こうした「予期不安」の場合、実は行ってみるとそうでもなかった、
ということもあるのです。ある意味、動けていない、現実に向き合っていないため
不安が強くなっている側面もあるからです。もし過去に「行く前は不安だった
けれど、行ったら大丈夫だった」という経験があるときは、自分を信頼して
行ってみましょう。

訪ねられない・会えない場合
様々な事情で帰りたいけれど帰れない・・・という場合もあるでしょう。そういう
場合罪悪感を抱くのではないでしょうか。そのときどきで自分にできることには
限界(時間的、経済的、心理的、など)があります。それを認め、現状できること
(アナログからデジタルまでのいろいろな連絡方法になるでしょうか)をして次の
機会を待つことになるのではないでしょうか。

今回なんだか認知行動的アプローチになっていますが(笑)、なにか使えそうな
ツールはありましたでしょうか。対処方法は人それぞれで、そこもクリエイティブ
になれる部分です。「無理でしょう」と思っているのでなく、「こうしてみたら
どうかな?」とちょっとしたことを試してみるのが肝要かと思います。
いろいろな場面・状況で、「無理だ~」と思っているよりは「対処できる」と思い、
自分なりに対処していくことで受け身の姿勢から脱していくことができるのです。

寒さの厳しい時期です。みなさまが健康で、少しでもよいクリスマス・年末年始
の時期を過ごすことができますように。