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2021年04月14日

家族を亡くすことと心身の健康

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今では、こころの健康やメンタルの状態が、身体的な健康とも密接な関係にあるということを、知っている人は多いのではと思います。現在、身近なところではコロナの問題がありますが、免疫力も一般にメンタルとのつながりが深いことが知られています。こころを挫かれると、免疫力も下がりがちなのです。





「メンタル」と言ったときに、もっとも根本的で重大なことは家族など近しい人を亡くす、という体験です。ことに、生活を共にしているパートナーの喪失はとても大きなインパクトがあります。ショックや、抑うつ的反応があるのはむしろ「正常」なことですが、長引いていくことにより身体の健康のリスクもあり、マリ=フレデリック・バッケによれば、6ヶ月以上抑うつが持続している人の場合、ガン、心血管系疾患、タバコ依存などの有病率が上がる、また摂食行動の変化などが見られたとのことです。





これはしかし、悲しんではいけないとか、喪に服してはいけないとか、抑うつになってはいけないという意味ではありません。抑うつはあるべき、ふつうの反応でむしろ欠如している方が後が心配なのです。気持ちを感じ、話すことができることにより喪のプロセスは進んでいきますが宇、それができないとブロックされてしまいます。悲しみや抑うつの期間ややり方は個人差があり、セラピストなど治療者を含め、他人が本質的にどうこうできることではないと言えます。





が、同時に、家族など大切な人の喪失がうつ状態や身体の病気に結びつきやすいことを考えれば、放っておくのではなく、ケアを受けることが重要です。お葬式やその他の儀式も、そのために存在していきているものですし、また親戚や友人など、周りの人が気遣ってくれるのも誰かを失うということが心理的にとても困難な状況だと分かっているからでしょう。





参考文献: マリ=フレデリック・バッケ/ミシェル・アヌス著、西尾彰泰訳『喪の悲しみ』(2011年、白水社、文庫クセジュ)






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