オープンマインドでは、精神分析的な考え方で心理療法に取り組んでいます。

精神分析的アプローチとは、ごく簡単に言えば、ごく小さい子どものときの経験(親子関係、家族関係、トラウマ、環境、考え方、コミュニケーションなど)が大人になって経験する症状や人間関係のパターンに影響しているというものです。それらは無意識的なものであることが多く、対人関係を通じて表れてきます。また、内的現実感を重視し、必要に応じ夢なども注目していきます。

そのため、できれば定期的に(週1回、隔週など)セッションに来ていただき、考えていること、感じていることなどを判断せずにできるだけ自由に話していただくことが必要となります。セラピストとの関係の中で浮上してきたこと(専門的には転移・逆転移と言いますが)が悩みの改善・解決への重大なヒントとなっていきます。

しかしながら実際は型や理論にこだわるのではなく、一人一人のクライアントの方に向きそうな方法でアプローチしていきます。そのため、「折衷的」(いろいろな技法を合わせること)と言ってもいいかもしれません。

オープンマインドのセラピストは精神分析インスティテュートで訓練を修了した「精神分析家」ではありませんが、精神分析的であることで知られる、ニューヨークのザ・ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの臨床心理学PhDプログラムに学び、現地の病院、クリニック、学校での実習経験も積みました。

また、発達心理学の知見から、妊娠期・乳幼児期に始まる発達上の課題や不安にも目を向け、いわば「成長のやり直し」を助けるとともに、社会心理学、文化心理学の知見も取り込むことによりほかにはない多角的でユニークな臨床をしています。