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カウンセリング・心理療法には、どれくらい期間がかかりますか?
場合によりますが、現在直面している一時的な問題を解決するためや、症状が軽くなるためには5~6回程度から数か月の短期のカウンセリングで行うこともあります。(現時点では、特にご要望がない限り期間を決めない形で行っています。)
もっと根の深い問題、たとえば育った家庭環境や親との関係、くりかえしのネガティブなパターン(人間関係や仕事がつづかない、ずっと抑うつ気味である、やりたいことができない等)、過去にトラウマがあるなどは、年単位でかかる場合もあります。表面的に見える現在の症状(不安やうつ、対人関係の悩みなど)が、親との関係や家庭環境に根ざしている場合も少なくありません。
いずれにせよ、まずは一度お会いすることから始め、つづけられそうかご判断いただくのが先決かと思います。 日常や自分、人生を振り返り、現状を好転させていくための時間として、あるいはメンタルの問題の予防として定期的に(週1回~月1回程度)ご利用いただいている場合もあります。
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どういう風に話をしたらいいか、分からないのですが。
そうおっしゃる方はすくなくないです。
こちらとしては、どうお話しいただいてもかまいません。もともと、話し言葉というのは書き言葉よりまとまりのないもので、お互いやり取りをしながら理解をしていくものだと思っています。
話を整理したり、分からないところを質問したりするのはこちら(カウンセラー側)の仕事であると言えるかと思います。カウンセリングは臨床家(カウンセラー、セラピスト)が一方的にアドバイスをするような関係ではなく、双方で構築していくプロセスであると思っています。続けていただくうちに話すコツが分かってきたり、「聞かれ上手」になったりというのもあり、こうして身につけたコミュニケーション力が家族や仕事でと、ほかの人とのコミュニケーションにも生きてくるというのがまさしく心理療法の効果の一つでもあります。
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初回面接はどのように進みますか?
特に心理療法、カウンセリングがはじめての方にとっては、気になることかと思います。
フレキシブルに対応するため、「必ずこう」というのはないという風に言うこともできます。まずは、どんなことでお悩みなのかじっくりお伺いします。その周辺の状況(悩みの背景である、家族や職場などのことなど)もお訊きします。
さらには、ご家族のことや育ったご家庭のこと、これまでの学歴やお仕事のこと、交友関係、健康状態などもお伺いすることが多いです。基本、心理療法は情報をオープンにしていただけばいたたくほどいい、というのはありますが、もちろん言いたくない(言えない)ことを強制することはこちらにはできません。また、これだけのことをお話しいただくのは「問題」を多角的に捉え解決の糸口を探すためであり、もちろん守秘義務によって守られています。これまででお分かりかと思いますが、初回面接はどうしてもこちら(セラピスト)側からの質問が多くなります。また、初回で十分にアセスメント(どのような問題であるか理解したり、改善・解決のための道筋をつけること)できない場合、最初数回はこちらからの質問が多くなる場合もありますが、そのフェーズを過ぎるとどちらかと言うとこちらがよりじっくり「聴く」態勢になるかと思います。
初回面接を無料としているカウンセリングルームも多いようですが、初回は特に重要なセッションであるため、オープンマインドでは2回目以降と原則同じ料金にしていることをご了承ください。HPに料金体系はありますが、ご事情によりある程度ご相談に応じることができ、それも初回面接のときに話し合うことになります。
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どれくらいの頻度で通えばいいですか?
理想的には週1回で、それは週1回であれば比較的生活で遭遇していることを細かく見ることができ、かつクライアントもカウンセラーも前のセッションのことを覚えていて、連続性が感じられるからです。もっと深刻な場合、さらに高頻度(週2回、週3回やそれ以上)のものもありますが、現時点ではオフィスの都合上、ほとんど受付できない状況です(週2回であれば、ぎりぎりご相談に応じられるかと思います)。
印象・経験としては週1より少ない頻度(隔週や月1など)であっても、継続して確実に来られる方は改善していくことが多いということです。
中断して再開される方もいます。
短期の5~6回などの回数限定でなく長期の心理療法の場合、無理のないペースでつづけられるのがいいかと思います。また、頻度は当然、途中で相談の上変えることもあります。 -
以前心理療法(カウンセリング)を受けて、うまく行かなかったことがあるのですが・・・
以前心理療法(あるいは精神科・心療内科などの治療)を受けたことがあるいう方がいらっしゃることはあります。
心理療法にはどうしてもクライエントとセラピストの相性というものがあり、合わない者同士だと話も作業も上手く進みません。日本語なのにまるで「違う言語」を話しているように思えることもあります。
ときにはそれでも続けてみることで歩み寄れる場合もありますが、お互いのコミットメントによると言えます。以前、うまく行かなかったとしても、新たなセラピストと取り組むことで、また別の展開がある可能性もあります。また、前の心理療法から数か月、数年と時間が経つうちに自分の状況も変化していたり、思っていたより自分が成長していたりすることもあります。
ですからまた受けたいと思ったらぜひトライしていただきたいです。 -
心療内科(精神科)でお薬をもらっているのですが、心理療法は受けられますか?
薬を摂っていて減らしたい、止めたいという方はよくいらっしゃいます。
基本的に薬は対症療法でしかなく、たとえば一過性のうつや不安などで薬を飲んでいるうちに治ったというようなことはありますが、症状や問題がしつこく続くとき、改善していくためにはこころの中の構造(考え方、感じ方)や対人関係やコミュニケーションのパターンなどを変えていく必要があります。心理療法はまさしく心理療法の関係を使って、そのパターンを変えていく、というものなのです。
また、そこまで根本的な解消でなくても症状により、たとえば考え方やリラクゼーションなどのテクニックを身につけ用いることで、服薬に替えていくことはできます。
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