2019年11月11日

オープンマインドではどんなカウンセリングをしているのか?

 カウンセリングが必要だと思う、カウンセリングに興味があると言っても、おそらく「このカウンセリングルームにはどういう人が来ているのだろうか? 私も大丈夫?」と思われる方が多いのではないでしょうか。そこで、今回はこれまでのクライアントさんから差し障りのない範囲で(守秘義務がありますので)ご紹介したいと思います。

【Aさん、長期】 Aさん(40代女性)には、ずっとスカイプでカウンセリングを続けていただいており、今年で3年目になります。(直接お会いしたこともあります。)オセアニア在住で、大学院修士を学ばれているとき、最初はシェアメイトとの人間関係の悩みでご相談いただきました。その後、無事卒業され現地で仕事をしているのですが、実習や職場での悩み、対人関係、特に結婚はしたいのになかなかいい男性と出会えないこと、小さい頃からの家族についての悩みなどいろいろご相談いただいています。不安が強く、自己評価が低い傾向があり、よく「自信がない」とおっしゃいますが行動力はある方です。今は脈ありかも? という男性と出会ってつきあっている状態です。

【Bさん、短期、英語】 インド人女性、20代の方で、職場での恋愛の悩みで、ある男性が気になるということでした。その男性とはしかし、それ以上何もなかったのですが、集中できないというようなところから、Bさんはヨガなどもされるため、ヨガや必要のないものを手放すような手法をご自分でされたりもして、5,6回で終結しました。1年後くらいでしょうか、母国で幸せに結婚したという報告をくれました。

【Cさん、長期、40代】 Cさんは既婚女性で子どもはいません。以前から摂食障害など、いろいろメンタルの問題を抱えており、大学に入ったのですがドロップアウトしてしまった人です。精神科にも通っています。頭は良く、目標を設定するとやれる傾向が強いので、もったいない気もします。Cさんは共働き家庭で両親にあまり顧みられず育っており、虐待的なこともあったので、その辺が尾を引きずっているようです。最近、友だち関係や自立など、多少改善してきたところです。

【Dさん、短期、英語】 日本に短期留学中のアメリカ人男性、20代でした。EAP(雇用者援助プログラム)会社から紹介されてきた方です。アメリカで通っている大学では、定期的に会っているセラピストがいました。Dさんは高校時代、すごくいい仲間がいたのですが、どういうわけか卒業を境にその仲間と切れてしまい、それがトラウマになっていました。とても文学的というか、独自の考えをお持ちで、言っていることについて行くのも大変だったのですが、じっくり聞いてあげることで「理解してくれた」と思っていただけたようです。高校の友だちについても、地元に戻ったらどうしたいというような指針が現れ、自分の大学に戻り、元のセラピストと再開したようです。

 以上4人の方、日本人と外国人、日本語と英語と混ざっていますが、比率としてはオープンマインドでは現状日本人のクライアントの方が多いです。海外関係を得意としてはいますが、ずっと日本で生まれ育った方たちももちろんいらっしゃいます。メンタルの問題は文化の影響も受けますが、また文化を超えて共通したこともいろいろあると思っています。たとえば人がどう生き、死ぬか、日常生活や仕事上で、また人間関係で突き当たる問題や悩みなども、捉え方は違っても、共通しると言えます。

 オープンマインドでは元々精神分析的な考え方をしていますが、手法としてはそれ通りというより、その人その人によって話しやすいやり方でやっています。精神分析的な考え方というのは、現在の人間関係や仕事、家庭などが過去、特に子ども時代の家庭環境や両親との関係の影響を受けているという考え方ですが、どれくらい家族や子ども時代のことを話していけるかも個人差があり、その辺もその人のペースに合わせてやっています。とりあえず話し始めたいという方から、回数や期間を限定して始めたいという方と、両方に対応しています。「短期」の場合、通常3~6回から4~5ヶ月くらいまでの間を指します。その辺も含め、お気軽にお問い合わせください。