2022年02月03日

人生100年時代だからこそ、メンタルにもじっくり取り組みたい

最近では「人生100年時代」と言われていますね。実際に100年生きることを想像するのは難しいのですが、身の周りでも多くの人が90代に入っているのを見ると、たしかにそんなに例外的な話でもないのかもしれません。

人生100年時代となると、問題となってくるのはクオリティ(QOL)です。ただ漫然と生きてしまうのか、心身の不調などを抱えながら生きていくのか、といったことです。日本では医学が強く、充分に認識されていないのですが、こころの問題と身体の調子とは密接な関係があります(逆、つまり身体→心、もまた真なり、ですが)。コンスタントにこころのケアをしていくことは、心身両面の調子を整えていくことにつながります。

これまでの時代は、決まった年齢で学業を終えたり、結婚して家庭を持ったり、という感じでした。今では違い、年齢もあまり関係なく、また結婚するか子どもを持つかなども基本「選べる」時代となっています。しかし、旧来の価値観、「ねばならない」に縛られ、後ろめたさや罪悪感を抱いている人も多くいるように感じています。また、選べるという「自由」があるために、逆にいろいろ思い悩んでしまうことも多いように思います。

うつや不安、PTSD、また人格障害などのメンタルの「問題」にしても、そのまま放置しておくのと、対処・改善しようとしていくのとでは長い目で見て違ってきます。精神科や心療内科のお薬を摂っている場合、一過性で軽いものならばそれで済む場合もありますが、そうでない場合はカウンセリングや心理療法を組み合わせなければ改善していくことは難しく、そのため欧米ではたいてい投薬と心理的介入(カウンセリングや心理療法)はセットになっています。日本では心理的介入は立ち後れてきた感があり、そのため一般にもまだまだ充分理解されていないと感じますが、非常に残念なことです。

若いときや、若いときからの悩みをそのままにしておくことはまったくないのです。また、”Never too late”(「決して遅いということはない」)という言葉の通り、やりたいこと、やるべきこと、今までできていないこと、良くしたいこと、克服したいことなどを「遅くなったから」と手をつけない理由もないのです。冒頭に言った通り「人生100年時代」だからこそ、遅いと思ってもやってみる意味はあり、その後の人生が変わってくる可能性もあるのです。

オープンマインドは、そうしたチャレンジャー(挑戦者)の方々を応援しています。精神分析的な考え方を基本としていますが、一人一人に合ったアプローチでフレキシブルに対応しています。そのため、こちらが聴くに徹する場合もあれば、インタラクティブ(相互的)にセッションを行うこともあります。