2022年12月27日

2022年を振り返って

みなさまにとって、今年2022年はどのような年でしたでしょうか。今年の漢字は「戦」となったようですが、まったく思いがけない戦争がウクライナで勃発してしまい、その動静に一喜一憂するようなところはありました。

「思いがけない」と言いながら、コロナのようなパンデミックの後で戦争や戦乱が起こるというのは、歴史的にはある話のようです。やはり健全に経済や生活が回っているときよりバランスが狂いますから、どこかにしわ寄せが行ってしまうということで、これは国内や家族、個人のなかでも同じではないかと思っています。

2020年のコロナ勃発以来、心理関係では比較的ニーズの高い状態がつづいてきているかと思うのですが、やや質的変容は経ているように思います。印象としては、以前からあったマイナーな(まだ対策しなくてもいいか、といった具合の)心理的な悩み・問題の上に、コロナから来る間接的なストレスが積み重なり、カウンセリングに来られたということがよくあったように思います。たとえば物販のお店で働いていてクレーマー対応に追われたという方がいましたが(以前からクレーマーはいますが)、コロナで行き場のなくなった感情の「はけ口」の一つではなかったかと思いました。(他にももうお一方、クレーマー絡みのご相談がありました。)

今後は国境なども開いたに関わらずまだ残っている制限(マスク等)、これまでの変則的なやり方や無理から来る波及効果、特に子どもや家族関係などで「遅れて」出てくるものがあるのでは、と思っています。コロナ後遺症のうちメンタル絡みのものも気になるところです。(特に以前から不安症・うつなどお持ちの場合、コロナやコロナ禍で悪化してしまったという例もあるのではと思っています。)

「今年の振り返り」と言いつつ、なんだか先を予想するような内容になってしまいましたが・・・まだまだ「ここまではできないけれど、これでやっていくしかない」といった状態の方が多いかと思います。なんとかかんとか年の瀬に漕ぎつけました。みなさんご無事で新しい年をお迎えください。

(末筆ながらオープンマインドは12月29日(木)より1月4日(水)まで年末年始のため休業させていただきます。また年明け後よろしくお願いいたします。)