女性・ジェンダー・LGBTQ+
2024年04月25日

女性も自分や自分の人生を「取り戻す」ことができる

日本でもここしばらくは、男女の不平等や、女性がもっと社会に進出できることなどが非常にひんぱんに話題になっています。そうしたとき、よくある視点が男女の差や不平等を数値化したり、国際的に比較したりするものです。

こうなると、いかに不当に扱われているか、あるべきポテンシャルを奪われているかといった、不満や憤りばかりが増す状態になってしまいます。もちろん、それも社会的には必要な視点なのですが、女性が自分一人の人生をなんとかするという意味では、こうした視点がかならずしも役に立つとは限りません。

社会に出ろと言われても家庭を大切にしたいとか、子どもとの時間を十分取りたいという人もいれば、世間であまり「お金にならない」「仕事にならない」ような活動(いわば「趣味的な」)に時間を割きたいという人もいます。こうした動機だって全然悪くないのです。

究極、女性は自分を中心に据えて、自分の願望や欲望に耳を貸し、自分の人生を振り返った上で自分軸の視点で、他人からどのような影響を受けたのか(両親、きょうだいはじめ関わったいろいろな人たち)を考え、語るようになれるといいのだと思います。これによって、社会や周りに振り回されることなく「自分はこれでいい」「こうやっていくのだ」という納得ができ、自己肯定感や自信も増すのだと思います。